スキッパーニットが生み出す繊細な「首元の抜け感」。カジュアルに傾きがちな印象を、上質なスウェードが絶妙に引き締めてくれます。異素材の組み合わせ——リネンの軽やかさと、スウェードの重厚感。一見アンバランスにも思えるこの掛け合わせが、どこか非日常的で、まるでLAの別荘地で過ごす上質なリゾートタイムを思わせるスタイルへと昇華します。
Graphpaperを纏う、穏やかさの中にも芯を持つ美しい女性を表現した今回の”Her Graphpaper”。実際に触れ、袖を通ることでしか感じることのできないアイテムの魅力をぜひお近くの店舗でご覧ください。

柔らかな素材がもたらす、極上の着心地。そこにネップの風合いと、さりげないネクタイのアクセントが加わり、“きちんとしすぎない上品さ”が生まれます。トーンの近いカラーを重ねるか、それとも思い切って反対色で遊ぶか。答えはひとつではなく、「似合うかどうか」と「抜け感のさじ加減」。様々なベージュを白のネクタイが加わることで一見アンバランスな組み合わせが、逆に魅力的なまとまりを見せてくれます。 完璧に整えすぎず、どこか“余白”を残すスタイリング。メンズラインで使用されていた“テクノウールナイロン”のアウターは、落ち感と程よい重厚感が魅力。動くたびに生まれるドレープや、贅沢な襟幅は品のある存在感を演出します。

一見カジュアルに見える「つなぎ」を、どこまで“モード”に引き寄せられるか—— その鍵となるのが、 ナローベルトです。マットな質感とホールレスのミニマルなデザインが、着こなし全体を引き締め、無骨さの中に洗練と緊張感を添えてくれます。「ウエストを1箇所締めるだけで、ぐっと都会的なムードに変わる。」 Graphpaperらしいバランス感をぜひ、纏ってみてください。

肌にさらっと触れる感触と、何も足さない潔さが、装いの魅力を最大限に引き立てます。 3/4 Sleeve、一瞬の季節を楽しむための、贅沢な1着。ナチュラルなネップの表情と、シルクのような滑らかさ——相反するような質感が共存することで生まれる整いすぎない美しさを感じてほしいスタイリング。

しなやかなタンクトップに、タイトスカートを合わせた繊細なスタイリング。ただ、それだけではどこか心もとない——そんな時にこそ、構築的なジャケットが活きてきます。あえてボディラインを拾うアイテムに、メンズライクなボックスシルエットのジャケットを羽織る。あるいは、ラフに腰に巻いてカジュアルダウンする。その“余白”が、スタイルに奥行きを与えてくれるのです。 直線と曲線、フィットとルーズ。コントラストを恐れずに重ねることで、スタイリングは一段と洗練されます。

一見するとドレスライクな佇まい。実はジャージ素材で仕立てられたこのドレス。構築的なシルエットと計算されたハギが生む緊張感が、カジュアルになりがちなカットソー素材を、一気に上質でドレッシーな印象へと引き上げます。 微光沢を帯びた“ファインスムース”がもたらす艶と、意外と出会えないモックネック×五分袖の絶妙なバランス。オケージョンにも寄せられる、頼れる一着。 さらに、ご自宅でのお洗濯も可能。手軽さと美しさを兼ね備えた、理想のワードローブピースです。

異なるシルエットと質感のシャツをレイヤードする、少し実験的な提案。オーバーサイズのシャツに、ロングカフ仕様のややコンパクトな一枚を重ねて。それぞれが持つ個性がぶつかることなく、むしろ引き立て合う。ほどよいハリ感と艶が、シルエットを美しく保ちつつ、動きの中でさりげなく揺れる袖先や裾が、女性らしい柔らかさを醸し出します。 ドレッシーにも、カジュアルにも。ボタンをすべて外して、だらしなく着崩すのも一興。そこにほんの少しアクセサリーを添えれば、装いに“余白のある品”が生まれます。

一見シンプルなシャツドレスも、その佇まいが美しいと感じさせるのは、細部へのこだわりがあるから。後ろにたっぷりととられたタックが、歩くたびに空気をはらみ、ドラマのある背中を描く。ボタンを少し外して着たときに自然に生まれる“抜け感”は、狙わずとも生まれる、品のあるリラックス感。 高密度のブロード素材が持つ、パリッとしたハリと艶、そしてシルエットが美しく保たれながらも、どこか軽やかなシャツドレス。だから、あえて斜め掛けでラフに着崩すのもまた粋。 Graphpaperのシャツドレスは、ただの「ベーシック」では終わらない。控えめな美意識が、印象を残す一着です。

Styling by Maiko Kimura